macOS バージョン 10.13(High Sierra)以降を実行している Mac で、アバスト セキュリティ または アバスト プレミアム セキュリティ をインストールまたはアップグレードした後は、アバスト セキュリティがお使いのシステムを完全に保護できるように、権限を許可する必要があります。アバスト セキュリティ セットアップ チュートリアルが、このプロセスを支援します。手順の詳細については、この記事の手順を参照してください。
- この Mac は完全に保護されていません
- Mac を完全に保護できるように許可
- 不足しているカーネル拡張
- 不足しているシステム拡張機能
- ディスク全体へのアクセスを許可
- キーチェーンにアバスト証明書を追加
リアルタイム保護を許可
リアルタイム保護を有効にする許可を与えることにより、アバスト セキュリティはリアルタイムでマルウェアを検出するコア シールドを使用してお使いの Mac を保護することができます。
- アバスト セキュリティ セットアップ チュートリアルの[続行]をクリックします。
- [システム設定を開く]をクリックします。
- 設定がロックされている場合は、カギのアイコンをクリックし、Mac の起動時に使用したパスワードを入力して、[ロック解除]をクリックします。
- [許可]をクリックします。
- アバスト セキュリティ セットアップ チュートリアルの[続行]をクリックします。
必要なリアルタイム保護の権限が付与されます。macOS 11(Big Sur)または macOS 12(Monterey)を使用している場合、アバスト セキュリティ セット・アップ チュートリアルは、[DNS プロキシ設定を追加]ダイアログを表示します。macOS 10.15(Catalina)以下を使用している場合、アバスト セキュリティ セットアップ チュートリアルは、[フル ディスク アクセスを許可]ダイアログを表示します。
DNS プロキシ設定を追加する
Mac に DNS プロキシを追加することにより、インターネットを閲覧している間、アバスト セキュリティはウェブサイトの脅威を積極的に監視することができます。
- [確認ダイアログを開きます]をクリックします。
- [許可]をクリックします。
- アバスト セキュリティ セットアップ チュートリアルの[続行]をクリックします。
必要な DNS プロキシ設定が追加されました。メッセージが表示されたら、「フル ディスク アクセスを許可」の以下の手順を続行するか、[了解]をクリックして、アバスト セキュリティ セットアップ チュートリアルを閉じます。
フル ディスク アクセスを許可する
フル ディスク アクセスを許可することで、お使いの Mac 全体に潜んでいる脅威をアバスト セキュリティはスキャンできるようになります。
- アバスト セキュリティ セットアップ チュートリアルの[システム設定を開く]をクリックします。
- 設定がロックされている場合は、カギのアイコンをクリックし、Mac の起動時に使用したパスワードを入力して、[ロック解除]をクリックします。
- 以下のいずれかの方法で、アバスト セキュリティを選択します。
- アバスト セキュリティの横にあるボックスにチェックを入れます。
- [
+
](プラス アイコン)をクリックした後、アプリケーション フォルダ内のアバスト セキュリティを選択し、[開く]をクリックします。
- アバスト セキュリティの横にあるボックスにチェックを入れます。
- ダイアログが表示されたら、[終了して再度開く](macOS 10.15.x(Catalina)以前の場合は[今すぐ終了])をクリックします。
アバスト セキュリティにフル ディスク アクセスが許可されました。メッセージが表示されたら、「アバスト証明書の追加」の以下の手順を続行します。
アバスト証明書の追加
アバスト証明書を追加することにより、アバスト セキュリティはブラウザの脅威を阻止することができます。キーチェーンにアバスト証明書を追加するようにメッセージが表示されたら、以下の手順に従います。
- アバスト セキュリティ セットアップ チュートリアルの[確認ダイアログを開きます]をクリックします。
- Mac 起動時に使用するパスワードを入力し、[設定を更新]をクリックします。
- アバスト セキュリティ セットアップ チュートリアルの[続行]をクリックします。
- ダイアログが表示されたら、[了解]をクリックします。
これで、すべての必要な権限が有効になりました。
トラブルシューティング
場合によっては、macOS が原因で必要な権限が有効にならないこともあります。これは主に macOS 10.13 High Sierra、macOS 10.14 Mojave に見られる現象です。この記事で説明したとおりに権限を有効にすることができない場合は、以下のトラブルシューティング オプションを 1 つ試してみてください。
macOS を更新する
macOS 10.15 Catalina、macOS 11 Big Sur、または macOS 12 Monterey に更新すると、この問題は解決します。手順については、次の Apple サポートの記事を参照してください。
macOS をインストールし直す
macOS をインストールし直す手順については、次の Apple サポートの記事を参照してください。
手動で修復する(専門技術のあるユーザーの場合)
macOS の更新や再インストールが難しい場合は、以下の手順に沿ってこの問題の修復を試みる方法もあります。この手順は、White Hat Mac ウェブサイトで報告されていたものです。この問題の詳細とソリューション案については、同じサイトで次の資料を参照してください。
White Hat Mac の記事に基づき、先にこの問題の影響を受けるディレクトリを特定してからアクセス権の修復に取り組むことをお勧めします。
影響を受けるディレクトリを特定する
- Apple メニュー バーで[移動]▸ [ユーティリティ]の順にクリックします。
- [ユーティリティ]ウィンドウで[端末]をダブルクリックします。
- [端末] ウィンドウで、次のように入力します。
ls -alO /Library/StagedExtensions
コマンド入力が正確であることを確認し、Enter キーを押します。 - 出力で次のコードを探します。
drwxr-xr-x@ 4 root wheel restricted
ここで「drwxr-xr-x@ 4 root wheel」のみが表示され、「restricted」という文字列が見当たらない場合は Staged Extensions ディレクトリがこの問題の影響を受けています。このディレクトリのアクセス権修復を試みてください。
該当するファイルやディレクトリがないように見受けられる場合は、以下の手順を続行して Kernel Extension Management ディレクトリをチェックしてください。 - [端末] ウィンドウで、次のように入力します。
ls -alO /private/var/db/KernelExtensionManagement/
コマンド入力が正確であることを確認し、Enter キーを押します。 - 出力で次のコードを探します。
drwxr-xr-x@ 4 root wheel restricted
ここで「drwxr-xr-x@ 4 root wheel」のみが表示され、「restricted」という文字列が見当たらない場合は Kernel Extension Management ディレクトリがこの問題の影響を受けています。このディレクトリのアクセス権修復を試みてください。
アクセス権を修復する
- メニュー バーで [
Apple アイコン]をクリックして、[再起動]を選択します。
- すぐに
⌘コマンド
キーとR
キーを同時に長押しし、そのまま Apple のロゴが表示されるまで待ちます。 - macOS の[ユーティリティ]ウィンドウが表示されたらメニュー バーで[ユーティリティ]をクリックし、次に[端末]を選択します。
- Restricted タグのないディレクトリに応じて、[端末]ウィンドウに以下の関連コードを入力します。
- Staged Extensions:
chflags restricted /V*/*/private/var/db/StagedExtensions
- Kernel Extension Management:
chflags restricted /V*/*/private/var/db/KernelExtensionManagement
- Staged Extensions:
- メニュー バーで [
Apple アイコン]をクリックして、[再起動]を選択します。
この記事に記載されている手順をそのまま実行した場合は、以上ですべての権限が有効になります。問題が解決しない場合は、アバスト サポートまでお問い合わせください。
その他の推奨事項
お使いのアバスト製品の詳細については、以下の該当する記事を参照してください。
- アバスト プレミアム セキュリティ 14.6 Mac 版以降
- アバスト セキュリティ 14.6 Mac 版以降
- Apple macOS 12.x(Monterey)
- Apple macOS 11.x(Big Sur)
- Apple macOS 10.15.x(Catalina)
- Apple macOS 10.14.x(Mojave)
- Apple macOS 10.13.x(High Sierra)